ケミカルピーリングに先立って「前処置」としてもよく使用される薬で、東洋人のように少し肌の色が濃い人種においては、こうした前処置をしないでいきなりケミカルピーリングをすると、かえって前よりも汚いシミが残ってしまうことがあるほど、大切な薬です。次に少し専門的になりますが、レチンAの皮膚に与える作用について述べます。レチンAには基本的に三つの作用があります。・皮膚の最上層の角質を分解し、薄くする効果。したがってこの薬をケミカルピーリングの前に使うと、ケミカルピーリングの薬(トリクロール酢酸など)の皮膚への浸透性が良くなります。・表皮基底層の細胞分裂を促進し、皮膚細胞の新陳代謝を活発にする作用があります。つまり皮膚が若返るわけです。・皮膚の深いところにある(医学上、真皮と呼ばれるところ)弾性繊維の配列をもとに戻す、つまり回復作用があります。