)時間の節約と優れた経営者の発掘

2011-06-20

ユニクロは05年3月、靴小売業界5位のワンゾーン(旧靴のマルトミ)の株を100%取得、完全子会社化している。同社にはユニクロの営業部長だった桑原尚朗を社長に送り込み現在再建中だが、「2010年までに(現状の4倍の)売上1000億円にする」(Y)計画だ。そしてその約1年後の06年5月、しまむらは東京・青梅市に靴の直営業態「ディバロ」1号店を開設した。現在、同業態はグループ店舗内でのコーナー売場も加え、6店舗で展開中(06年10月)。「ディバロ」は久々に放たれた新業態として、社内でもかなり期待度が高いようである。両社は揃って靴小売という新事業に参入したことになるわけだが、そのやり方、考え方の違いがここでも見事に表れている。すなわち前者が「何でもM&A」主義で、後者は「すべて自前」主義だ。ユニクロのM&A路線の狙いと目的を突き詰めれば(成長する)時間の節約と優れた経営者の発掘ということになろう。言うまでもなくその背景には、「2010年売上1兆円必達」がある。そして必達目標による自縄自縛が、「何でもM&A」に傾きがちなリスクとして指摘されるのである。