日帰り手術は「ディ・サージエリー」

2011-02-14

日帰り手術は「ディ・サージエリー」といって、アメリカやイギリスではすでに盛んに行われており、外科手術の約半数に達するとまでいわれています。日本の場合、かつて入院期間が総じて長い傾向にありましたが、ここ数年、厚生労働省の指導もあって、日帰り手術がにわかに注目されるようになりました。耳鼻咽喉科における手術でも、ほかの施設では慢性副鼻腔炎に対する内視鏡下での副鼻腔開放術、慢性中耳炎に対する鼓膜形成術、簡単な頭頚部腫瘍摘出術など、外来で行うケースが増えています。これには社会環境や経済的な要素が多分に関係していると思われ、一種の流行のような面も見受けられます。確かに多忙な現代人にとって、入院しなくても手術を受けられるというのは大きなメリットで、経済的負担も少なくてすみます。また、昨今のような不況下では、もし入院したら、その間にリストラされてしまうのではないかという不安がよぎる人もいるでしょう。しかし、何でもかんでも外来手術にすればいいというわけではありません。外来手術では患者さんは手術後は自宅へ帰り、我々医師の目の届かないところへ行ってしまうわけですから、入院手術の場合よりも手術の適応に慎重にならざるをえないと思います。

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