体重の急激な減少による無月経は、単純性体重減少性無月経と神経性食欲不振症に分類されますが、ときにはっきり区別できない場合もあります。単純性体重減少性無月経の原囚の多くは、過激なダイエットです。そのきっかけは、美容の目的でやせようとするものだったり、好きな男の子がやせた女の子を好きだからというものだったり、消耗度のはげしいマラソン、新体操など低体重が有利なスポーツで勝つためだったり、さまざまです。また、それらにストレスが加わって、体重減少を加速させることもあるでしょう。たとえば、受験勉強、成績、友だち関係、いじめ、教師との関係、早朝練習や放課後おそくまでのハードな部活動、部活動での人間関係、職場の人間関係、仕事への不満、失恋、親子関係、兄弟姉妹の関係、両親の不和……。さまざまなストレスが、彼女たちをとり囲んでいるのです。また、これらのストレスは、拒食・過食という心の問題の大きな原因になるのです。また、テレビ、雑誌などから、「やせていることは美しい」というような、誤った認識が流布しています。このような傾向が、ダイエットや「やせ願望」をあおっていることは否定できないでしょう。多くの女の子、女性たちが「やせ願望」を持っているようですが、そのほとんどは、すでに標準体重以下の、やせる必要のない人たちです。