三井不動産のマンションに住みたい

2011-08-25

購入者にしても同じことだ。私のまわりにも、できれば三井不動産のマンションに住みたいけれども高いから……、とぼやく人は多い。一般のマンション購入者にとって、三井不動産はそれだけ憧れのマンションというイメージが根強いわけだ。こういう人に接するたびに、この人はいったい三井不動産のマンションの、具体的にどの部分に惹かれているのだろうかと、考えてしまう。たとえば、平成九年明け早々も、「三井のマンション97」と題して、「今年の三井は大きく変わります」と大々的に新聞などで報じられていた。我こそは業界のリーダーと自負する三井不動産のことだから、いよいよ田の字プランと決別する決意を固めたのか。その期待に胸を膨らませつつ出かけてみたのだが、用意されていたのは田の字を多少アレンジしたプランだった。もちろん中には、なかなか見ごたえのあるマンションもある。だがその反面、販売センターにこぞって押しかける人たちに対して、この間取りのどこがそんなにいいのですか?と問いかけたくなる物件もあるのだ。ところが、販売センターに実際に足を向けてみると、個々のマイナス要素がいつの間にか見えなくなってしまう。その理由は、商品企画と販促活動が一つのコンセプトできちんと結ばれ、最終的にそのマンションをいかに見せるかというプレゼンテーションにも、しっかりとした演出がなされているからだ。三井不動産のマンションに接するたびに、感心させられ、うまいなあ、と思わず溜息が出てしまうのは、物件個々の魅力以上に、すべての物件に共通したまさにそのプレゼンテーションのうまさにある。