走行中の視線配分は、トータルを10とすると前方6、後方2、側方2などとよくいわれる。いや、前方は7だという人もいるかもしれないが、配分率は走行状況に応じて各自が変えるべき性質のもの。6対2対2を基本に少しずつ変化させればいいだろう。それと同時に大切なのが、見るべきところをちゃんと見ること。いうのは簡単だが、移動中のクルマの中から、運転しながら多くのものを確認するのはとても難しい。あまりにも多くのものが目に入ってくるからだ。見えるもの全部を克明に見ようとすると頭が混乱する。だから運転中は、見るべきものと見なくてもいいものを的確に判断し、安全にかかわるものだけをちゃんと見て確認するという作業が必要だ。ひと目見て安全と判断できるものはほんの一瞬目を向けるだけでいいが、動いているものや動く可能性のあるもの、死角を作っている物体には細かな注意を払わなくてはならない。たとえば、切れめなく続いているガードレールの外側の歩行者は安心できるが、車道を走っている自転車は要注意の存在。駐車車両があれば、ドアが急に開くことはないか、その向こうの死角から人が飛び出してきたりしないかといったように気を配る。要するに周囲の状況に合わせて見るべきポイントを選択するわけだ。そうして、素早く視線を移動させ、できるだけ多くのものを見る。これが大切。慣れてくると誰でも自然にできる
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