日本人は自分で自分の家を建てなくてはならない民族に

2011-12-30

米よこせ運動があり、その次に起きるのが家よこせ運動です。四六年には住宅復興会議、四七年八月には皇居前広場で住宅獲得国民大会が開かれています。けれど結局そこでおしまいです。日本人は、やはり産業復興が大事だといわれて、はいと一生懸命働きながら一斉に自分で家を建てるようになったわけです。国民皆が政府にだまされて自家建設、持ち家という話に乗りました。自分の家を自分で建てるということが格好いいと思い込まされてしまったのです。

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これがわずか五〇数年前の話で、そのときから歴史上はじめて日本人は自分の家を自分だけで建てねばならない民族になったのです。そういうことを実は私たちはすっかり忘れています。狭い国土で、皆必死になって土地を探し、家を建てなくてはいけないと思い込み、間取りを考えて工務店や住宅産業を探し、さらにローンを組んでと、誰もが四〇歳ぐらいになるとやらざるを得ないものと思い込むように自動的になっていますが、実はたった五〇数年前にそうなっただけで、これはひとえに政府が悪いのですが、誰もそれをいわない。